こんにちは!ナナ(@NTabikawa)です!
これからスリランカに行く予定の方や予定がない方も、スリランカってどんな国だかご存知ですか?タイやマレーシアのようにメジャーじゃなくて、私は身近にスリランカに行ったという方がほとんどいなかったので、治安や国民性、歴史的背景などもよく知りませんでした。スリランカに行く前にもう少し知っておいたら、もっと楽しめたのに!と思ったので、旅がより楽しめるスリランカプチ情報をご紹介させてください!
目次
スリランカってどこにあるの?
スリランカはここ!インドの東南に位置する南アジアの島国です。
日本からの直行便は成田からのみで、他の国内の空港からはバンコク・シンガポール・クアラルンプール・バンコク・香港経由になります。
- 直行便:成田⇔コロンボ (スリランカ航空)
- 所要時間:往路 約10時間 / 復路 約8時間10分
スリランカってどんな国?
- 正式名称:スリランカ民主社会主義共和国
- 首都:スリジャヤワルダナプラコッテ (場所は上の地図で!)
- 第一の都市:コロンボ
- 人口:約2,144万人 (2017年)
- 言語:シンハラ語、タミル語
- 面積:65,610㎡ (北海道の8割程度)
- 独立年:1948年 (イギリスから自治領として独立)
- 主な宗教:上座部仏教 (約70%)、ヒンドゥー教(約13%)、イスラム教(約10%)
- 時差:日本時間-3時間30分
- 通過:スリランカルピー(LKR)
- 観光ビザ:要(オンラインで習得可)
- 有名なビール:ライオンビール
- 主食:米
このくらいは頭に入れておきたい情報ですね。スリランカはインドのすぐ南にあるので、ヒンドゥー教徒が多い国だと思うかもしれませんが、実は仏教徒が一番多い国です。カレーを食べたり、サリーを着たり、人の見た目もインド人にも似ているのですが、国民性は全然違います。とてもフレンドリーで親切な人が多く、とっても旅行しやすい国でした。スリランカの人は「世界のどこに行ってもインド人に間違えられて、困る!インド人とスリランカ人は全然違うんだ!」というようなことを言っていました。インドの人口はスリランカの比ではないので、日本人が中国人に間違えられるような感じですかね。気持ちは良くわかります(笑
これだけは抑えたい!歴史的背景
植民地の歴史
スリランカ(当時はセイロン)はポルトガルに一部植民地化され(1505-1658)、その後、オランダにも一部(1658-1796)、イギリスには全拠点植民地化(1796-1948)されていた過去があり、その時の建物や影響が残っています。どの国に作られたかということで、大体の時代がわかるのが面白い点かもしれません。紅茶の生産が始まり、高地地域にティープランテーションが作られたのはイギリスの植民地時代でした。また、多くのスリランカの人々は英語が堪能で、そのおかげで旅行もしやすくなっています。植民地化されたことによって、良い影響と悪い影響の両方がスリランカにもたらされたことがわかりますね。
内戦の歴史
スリランカは26年に及ぶ内戦が2009年に終結したばかりの国であることを知っていましたか?
内戦は紀元前5世紀頃に北インドから移り住んだシンハラ人と植民地時代にイギリスが強制的に南インドから連れてきたタミル人との争いです。シンハラ人(主に仏教徒)は人口の約7割を占める多数派の民族、タミル人(主にヒンドゥー教徒)は人口の約2割の少数派民族です。イギリスが少数派民族のタミル人を重用する分割統治政策をとり、独立後にその反動でシンハラ人優遇政策を取られたことがきっかけです。
つまり、イギリスが後から連れてきたタミル人を優遇して、もともといたシンハラ人を支配させたので、シンハラ人は不満が高まっていました。独立を機に、多民族のシンハラ人は自分達に有利な政策を取ったので、今度はタミル人が怒った、ということです。
このような民族を分断させるヨーロッパ諸国による統治がアフリカの国々でもとられ、長く激しく哀しい内戦の原因になっています。
…なんだか、書いていて哀しくなってきました。が、歴史的事実なのでしっかり認識しておくべきだと思い、書かせていただきました。
戦後の日本の危機を救ったスリランカ
戦後の日本は戦勝国4ヶ国による分割占領の危機にありました。連合国諸国との戦争状態を終結させるために、1951年に行われたサンフランシスコ講和会議。その会議にセイロン(スリランカ)代表として出席したジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナ大統領は日本を擁護するこんな演説を行い、この演説が会議の流れを変え、日本の危機を救いました。
「憎悪は憎悪によって止むことなく、愛によって止む(Hatred ceases not by hatred, But by love.)」という仏陀の言葉を引用、対日賠償請求権の放棄を明らかにすると共に、日本の国際社会復帰を求め、日本の国際社会復帰の道筋を作った。
出典:Wikipedia
この演説がなかったら日本はどうなっていたんだろう?とぞっとしますね。日本が過去に犯した悪いことには寛大になって、良い影響を受け入れてくれたことに本当に有難く、感謝を述べたくなります。現在の国際社会や人々もスリランカ大統領の言葉を見習って、未来を作って行けたらいいのになと思わずにはいられません。
スリランカの8つの世界遺産
北海道の8割程の島のスリランカには、ビーチや山、遺跡などの見どころが多く、なんと8つの世界遺産がある国なんです!どこに行ってもお寺や自然があって飽きないので、旅行先にはピッタリだと感じました。
- 聖地アヌラーダプラ (文化遺産 1982年登録)
- 古都ポロンナルワ (文化遺産 1982年登録)
- シーギリヤロック (文化遺産 1982年登録)
- 聖地キャンディ(文化遺産 1988年登録)
- ゴールの旧市街地と要塞(文化遺産 1988年登録)
- ダンブッラの黄金寺院 (文化遺産 1991年登録)
- シンハラジャ森林保護区(自然遺産 1988年登録)
- スリランカの中央高地 (自然遺産 2010年登録)ーピーク・ウィルダーネス保護区、ホートン・プレインズ国立公園、ナックルズ保護森林
それぞれの場所は下記マップをご参照ください!世界遺産はスリランカ全土に渡っていて、全てを一度に観光するのは難しそうですが、必ず一つは行くことができそうですね!スリランカは一度行くとまた行きたい!と思うので、全遺跡制覇も夢ではないかもしれません!まずは一つお気に入りの遺跡を見つけてみてください。
スリランカではこんなことが楽しめる!
海あり、山あり、自然ありのスリランカでは本当に多くのアクティビティを楽しむことができます。どれも現地で気軽に行ったり、申し込むコトができるので、宿や観光案内でどんなアクティビティがあるか聞いてみてください!聞かなくても向こうから売り込んでくるので、情報は入ってくるとは思いますが。どれもスリランカならではなので、お見逃しないように!
- スパイス教室
- スパイスガーデン見学
- アーユルヴェーダ
- ティープランテーション見学
- 鉄道旅行
- サファリ
- ホエール&ドルフィンウォッチング
- シュノーケリング
- ダイビング
- バワ建築めぐり
など。
まとめ
スリランカに関する情報いかがだったでしょうか。少しでもスリランカのことが分かって頂けたでしょうか?ただスリランカに行くよりも、少しでもスリランカに行ったほうがよりいろんなものを吸収できるのではないでしょうか。
そして、ぜひ現地に行ったときには、ぜひ色々なものを見聞きしてみてください!スリランカのことが更により深く理解できるのではないかと思います。皆さんの旅がより楽しいものになるために参考になったら幸いです。
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